オーガニック農法への切り替え
 
従来の農法が環境にいかに悪影響を与えているのかというWHO(世界保健機関)のデータによると、除草剤、殺虫剤、殺菌剤等の化学合成薬物の取引高は1989年度で215億ドルです。この金額に相当する農薬や化学肥料等が地球上にばらまかれているわけです。

アメリカでも80年代後半から化学合成薬物の使用をひかえる動きが出てますが、それでも現在2万種以上の農薬類が投入され、そのうち75%が化学合成物質であり約10億Kgにのぼると言われています。アメリカだけでも約90万件の農家で年間82億ドル分の農薬を散布していると言われています。

 日本では農薬使用量こそアメリカよりも少ないものの、単位面積当たりの散布投入量は、アメリカの約9倍とされ、その密度ははるかに濃いそうです。

この様な農薬の散布によって目的の病害虫だけではなくその他の益虫も含め、多くの生命体の死滅を招いているのも事実です。土壌や食料への残留も社会問題になっています。

消費者の間にオーガニック食品が広がれば利益面から見てオーガニック農産物の生産を始める農家が増えるのも事実ですが、元来の生態系を取り戻さなければ農業そのものが滅びてしまうという意識が広がるにつれ、オーガニック農業は盛んになってきました。

             参考資料 「オーガニック食品」より 山口智洋 著 日経BP社

2001年4月よりJAS法と共に有機認証制度が施行され、欧米諸国のようなオーガニック認証に極めて近いものとなりました。
 
  

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