食の安全性
 
アメリカの消費者の間に、オーガニック食品の認知度が一段と高まったのは今から10年ほど前で、健康志向を求めるだけではなくて、従来の食品が及ぼす人体への害が相次いで発表されるなど、既存の食品生産方法に対する問題があるからです。

米国のナチュラル問題研究機関のカーティス博士によると、「子供は体重1Kgに対する植物消費量が大人より多いため、毒物に対する抵抗力が弱く、農薬による被害を受けやすい」という学説や、1993年にはFDA(米食品医薬品局)が、たった22の果物や野菜から108もの農薬が検出された、という調査結果をまとめました。

また「リンゴの落下防止剤として使われている農薬、アラーには発ガン性があり、特に大人よりも体重の少ない子供にとってはガンを誘発する危険性が高い」というデータの発表に、ハリウッドの大物女優メリル・ストリープ女史が、子供を持つ母親として農薬を使用したリンゴを社会で許してはならないとマスコミで盛んに主張したため、農家への風当たりも強まったことから農家の中ではオーガニック農法へ転換する動きも出始めました。

            参考資料 「オーガニック食品」より 山口智洋 著 日経BP社

2001年4月よりJAS法と共に有機認証制度が施行され、欧米諸国のようなオーガニック認証に極めて近いものとなりました。
 
  

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